仕事上のことで周囲とうまくいかなくなり、不安な毎日を過ごしている。こんなツライ経験をお持ちの方は多いと思います。自分の力ではどうしようもない。あがけばあがくほど、深みにはまって、感情を落ち込みを回復することができない。
そんなときはいっそのこと、不思議な力に頼ってみてはいかがでしょうか。例えばチャネリングという手法により、生きてゆく上での、有益なヒントを得ることができるかもしれません。
愛する人との驚きの再会
その頃私は長い間仕事の事で悩んでいました。大きな失敗を犯した後で、精神的にギリギリの生活を送っていたのです。毎日残業が続き、食べることもままならなくなり憔悴していったのです。
そんな私を見て、ある友人に、彼女の住むアパートへ呼び出されました。私は何も知らされず、「直接部屋に来るように」といわれました。
中に入ると、昼間なのにカーテンは閉められ、居間の中央に一人の女性がうずくまっていました。
私の友人は、私に彼女の傍に正座するように言いました。私はその通りにしました。うずくまっていた女性は大きく体を持ち上げたり下げたり、奇妙な動きをして聞き取れない言葉を言っていました。
私は訳が分からず途方に暮れていると、彼女が驚きの話を始めたのです。
「あんたが小学生のころ、クラブ活動で失敗したことがあったわね……」
私は吃驚仰天してしまいました。彼女が口を開くと、それは3年前に亡くした私の母の言葉だったのです。声もそっくりだし、何よりも話し方が全く同じ。
すぐにこれは、私は母と話をしている!とわかり涙が止まらなくなりました。
後から聞くと、それはチャネリングというもので、それを実践することで母と私の架け橋をしてくれたという事なのです。
そんなことができるなんて……とにかくビックリしました。
チャネリングを知る事によって得た答え
私はもう一度母と話がしたいと思い、その「チャネリング」を素人でも実践できるものかどうかを調べてみることにしました。
もちろん、彼女にもう一度母と話をさせてもらいたいといえばできたかもしれないのですが、それ以上に、私は「チャネリング」というもの自体に興味を持ったのです。
あまりにも素晴らしい体験だったので、もしも私にもそれができたら誰かのためにやってあげられないか…?と思ったのです。
チャネリングとは、スピリチュアルな存在と交信をする手段(チャンネル)という事らしく、1980年代に盛んだったムーブメントという事でした。
考えてみれば、シャーマンとか霊媒師、という言葉は私もよく知っていましたが、チャンネリングというのは聞いたことがなかったし、私自身、正直言ってスピリチュアルな話に全く興味がなかったので、知ることはなかったのかもしれません。
話ができるのは死霊とだけではなく、神とも交信できるという……
信じられないような話ですが、具体的な交信という事もあれば、もう少し観念的に未知の存在と接触ができるという話なのです。
未知の存在との接触は占いとはまた全く違ったパワーの話です。私はとにかくこのことに興味を持ちました。
素人ながらチャネリングを実践してみました
私はどうしても、スピリチュアルな存在と、自分自身が繋がる体験をしてみたいという欲求にかられました。
本来であれば私自身が母と話をしたりできたらいいのですが、それはまだまだ難しい話。
結果、素人でも簡単にチャネリングを実践できるという、「オラクルカード」を利用してみることにしました。
ノウハウは、母と話をさせてくれたチャネラーの方に教えていただき、その通りに始めます。
まずは環境を整えます。
隅から隅まできれいに掃除をして空気を入れ替え、部屋を清めました。
それから洗い立ての服を身にまとい、精神の浄化にも努めます。
このポイントが一番難しいのです。
普段から心を安らかに保つという訓練をしていませんから、落ち着いて目を閉じても、どうしても余計なことを考えてしまうのです。
しかし深呼吸をしながら静寂に耳を傾けていると、精神が研ぎ澄まされてゆく感覚を覚えました。
質問は、
「私はこの仕事を続けるべきか?」という簡単なもの。
そして出たのは、「パティエンス(忍耐)」。
困難はきっと続かない……私はこの言葉通りに仕事を辞めず、もうしばらく頑張ってみることにしました。
そしてそれから半年たった今、仕事の問題は全て解決され、それどころか頑張りが認められてプロジェクトのリーダーに任命されたのです!
チャネリングの神秘に触れたことで私の人生は変わりました。
不思議な力を信じるということは人生にとって、時として大きな力になります。
いまは、自分のためだけでなく周りの方にもこの神秘的な経験を広げたいと思っています。