毎日がつらいと感じている方は少なくないようです。どこかに幸福がないだろうか、誰かが幸福にしてくれないだろうか、そんなふうに思っていませんか。
しかし、どこかに幸福があったり、誰かが幸福にしてくれるわけではありません。では、どうすれば幸福になることができるのでしょうか。
他人に決めてもらうのではなくて自分軸で生きる
幸福になるためには「自分軸」を持つことが重要です。自分軸とは自分を中心にして生きるということです。
他人の意見に振り回されたり、他人に決めてもらわないと行動できないようでは、自分軸で生きているとはいえません。自分軸で生きるとは、自分で決めて自分の力で行動をすることです。
他人に何かを決めてもらうのは、自分で判断をする必要がないので楽かもしれません。しかし、これでは他人の意思によって動いていることになってしまいます。自分の人生は自分で作るものです。あなたは他人の操り人形ではありません。
何が自分にとって幸福なのかは、その本人にしかわからないことです。誰かが決めたことを行うだけでは、自分が求める幸福を手に入れることはできません。
しかし、自分軸で生きればイキイキとした毎日を送れることでしょう。今まで眠っていた本来の自分が目覚めます。これまで何をしたかったのかわからなかった人も、自分が何を求めていたのかわかってくることでしょう。
外の出来事に左右されない
自分軸で生きていると周りの出来事に左右されなくなってきます。幸福を感じられないのは、周りの出来事のせいだと思っていませんか。しかし、実際はそうではありません。
同じ出来事でもポジティブに捉える人もいれば、ネガティブに捉える人もいます。
たとえば、電車が遅れていたとします。あなたは時間通りに目的の場所に行かなければなりません。このとき、「電車が遅れているせいで時間に間に合わない」とネガティブに捉えることができますが、見方を変えればポジティブになります。
「少し余裕ができた。この時間を使ってゆっくり本を読める」「ちょっとお茶でもしようかな」などの考え方をすれば、電車が遅れたという出来事はポジティブなります。また、電車が遅れたことによってできた時間に少し回りを見渡すことで、自分が必要としていた情報を見つけられることもあります。
このように、起こった出来事の捉え方によって状況は変わってきます。周りの出来事によって幸福になったり不幸になったりするのではないのです。
周りの状況によって幸不幸が左右されると思っている人は自分軸で生きていません。それに対し、周りの状況とは関係なくポジティブでいられる人は自分軸で生きているといえるでしょう。
自分軸と自分勝手は違う
自分軸は自分中心で生きる生き方です。自分中心というと自分勝手なように思いますが、自分軸と自分勝手は違います。
自分勝手というのは、周りの人のことを考えずに行動をすることです。これをやったら周りに迷惑をかけるだろうな、これをいったら他人を傷つけるだろうなということをするようでは、自分軸で生きているのではなくて自分勝手です。
他人の迷惑を考えずに行動をするようでは、赤ちゃんや幼稚園生と変わりありません。
そうではなくて、自分軸とは自分との調和を保ちながら生きることです。本当に自分がやりたいことを知っていて、それを行動に移す力があって、他人に対して思いやりを持つことができます。
たとえば、友達がいいものを持っていてそれを欲しいと思ったとき、そのものを友達から奪い取るのは自分勝手です。自分軸で生きている人なら、友達とよく話しあってそのものを貸してもらったり、いいなと思っても無理をして手に入れようとは思いません。他人がもっているものをうらやましいと思わないのです。
自分軸で生きるとは、自分の中心にいて、自分がやることを自分で決めることができて、それを自分の力で行動に移すことができる人のことです。
自分勝手とは違う点に注意をしてください。