これは、私が高校3年生の時にみんなで肝試しに行った時の実体験です。夜の2時ぐらいにみんなで肝試しに行こうという事になり、4人で行きました。
その時は、天気も良く少し肌寒いぐらいの空気でしたがそんなのは気にせず、すいすいと「廃墟であるホテル」に向かいました。
そのホテルは山の上にぽつんとたっていたホテルでした。
入る前から異様な空気が流れていました。私たちはやっぱりやめとく?などと言いながらもおそるおそる入ることにしました。入る前にじゃんけんで一番前と一番後ろのやつを決めようぜってことになりじゃんけんをしました。
まさかの私は一番最初に負けてしまい、一番前になってしまいました。。。
その時ぐらいから私は正直足に違和感を持っていました。
なぜだろう?と思いながらもその高校生の時はサッカー部に所属していたのでサッカーで怪我でもしたのかな?と思いながら気にせずに進んでいきました。中に入ってみるとそこにはたくさんヤンキーたちが書いたスプレーの落書きがたくさんあり、もちろん異様な空気を漂わせていました。
実はこの廃墟ホテルには足だけがない女の人の霊がでると噂のホテルだったのです。私は正直、霊感などは全くあるわけでもなく、正直幽霊などあまり信じていないタイプでした。なので一番前だったのですがびびりながらも比較的すいすいと前に進んでいきました。
その途中で「タンッ」っと明らかに4人の音ではない音がなりました。みんなびっくりして一度一階上にダッシュで逃げました。ホントにパニックになりみんなその辺からビビり始めました。
もちろん私もその時はビビりました。なんの音だろう?とみんなで一度冷静になって整理した所、さっきA君がどかした物が落ちた音だったのです。
正直安心しましたが、みんなビビりまくっている状態です。私達は、もう一度進むことにしました。
あらゆる所で心霊写真がうつらないか?ということで写真なども撮りました。そして写真を摂り終わり、404号室という例の足だけがない女性の霊がでるといわれている部屋の前に着きました。
ここで誰が入る?という話になり1人じゃなく2人で入ろうぜ!ということになりました。
入ろうとしたときに「返せ….」と聞こえました。
私はびっくりして「今の聞こえた?」と友人Aに聞きました。
そしたらいや聞こえないというので空耳なのかな?と思い入ろうとしたらまた「返せ…」と聞こえてきたのです。
そしたら二回目は友人Aも聞こえたそうで、二人同時のタイミングで「今の聞こえた?」って言ってダッシュで逃げました。
一度最初の場所に無事に戻る事ができました。
ですが、友人Bがいきなり携帯忘れちゃった、と言い出して誰か一緒に探しに行こうよ、などどいいだし、みんなは携帯の事なんか正直どうでもよかったのですが、さすがにかわいそうだなと思い私が付きそうことにしました。
正直、ホントに行きたくなかったのですが、その友人は昔からの親友でとても仲がよかったので見捨てる事ができずなくなくいくことになりました。その親友はさっきの声が聞こえていなかったらしく、私はビビりながらもついていきました。そしてやっぱり404号室の手前で慌てた時に落ちていた携帯がありました。
その時はなにもなく携帯を無事に持って帰る事ができました。そして入り口に戻り、携帯が壊れていないかを確認した時に、恐ろしい物が写っていました。
写真フォルダを確認していたら、私の足に女の人の手らしき物がくっきりと映っていたのです。
私は翌日、親にも相談し、お祓いを受けることにしました。そしたら足がない女の人は私の足をもとめて足を握っていたそうです。
無事にお祓いは終わりました。
私はそれから肝試しというものに一度も言っていません。
遊び半分で行くのをやめました。
これが私の高校生の時の実体験です。あの時ほど怖い物はありません。
今はなんの障害などもなく普通の会社員として暮らしています。