なぜ、相手に勝とうとするのでしょうか。無意識にそういう行動をしてしまいます。相手に勝たせることは、人を見方につけるためのテクニックとしてよく知られています。
しかし、実践できている方はどれだけいらっしゃるでしょうか。自分が負けて相手に勝たせると言うのは言うほど簡単ではないようにおもいます
会社の同僚の場合
相手が勝つと言うのは、相手の成功、自分の失敗であってはなりません。結果として自分が成功しなければ意味がないからです。相手も成功し、自分も成功する。というのが求める理想です。敗者はいないのです。
とはいえ、会社組織なので、利害関係が発生し、間接的には敗者が生まれます。しかし、あなたと相手との間では、敗者は生まれず。双方が勝者となるべきです。その過程のなかで、相手に勝たせ、自分は、相手との関係において負けておくのです。
相手がそのことで、自分を重要なものとして認識してくれるように努めましょう。大事なのは、相手から敵ではなくパートナーとして認識してもらうことですよね。
冷静になること
相手に勝たせる過程では、自分の感情は揺れ動きます。そこで、冷静になることが必要となってきます。自分の立場を守るために拙速な行動に出たり、不用意な発言は避けなければなりません。
一時的には自分の立場が危うくなったりもしますが、自分を信じましょう。一旦は自分の立場を危うくしてまで、相手に勝たせるのか?答えはイエスです。そこまでしないと相手はあなたを信じないでしょう。
自分を崖っぷちに追い込んで初めて相手の心をつかむことができるのではないでしょうか。相手に勝たせると言うのは、それほどに勇気がいることです。
相手の心を盗むということ
チャラチャラ世間話をして人間関係が作れると思ってはいけません。飲みに行って腹を割って話しても、表面上の人間関係ができたにすぎません。
相手との真剣な心のやり取りがあって、初めて信頼を得ることができます。
相手に勝たせると、相手にとっては、自分を理解してくれた。という重要な状況記憶として相手の心に残るのです。
意識は揺れ動くので、相手との相互理解にはとても長い年月を必要とする場合もあります。人はそれぞれ全く違うので、本来理解し合うなど、無理なのです。それでも、相手が自分のためにしてくれたことは深層意識に残ります。
そうすれば、あなたは相手の心を盗んだことになるのです。相手を動かすというのは、簡単ではないと心得ましょう。
踏み台となろう
部下の場合は自分が踏み台となるしかありません。辛いことです。無能呼ばわりされることも覚悟してください。チームとして前進するように手配するのが、上司の役割です。いつまでも自分の方が仕事ができると思ってはいけません。
自分の方がが仕事ができるという状況を意識して、ひっくり返してください。それはとても辛いことです。
持っているものを手放してください。
自分が下積みをしてください。
部下の負担を軽くしてください。
しかし、いざというときは、決断力を発揮できるように準備をおこたらないことです。危機対応力こそがあなたに求められることですよね。
まとめ
相手を勝たせて、相手の信頼を得る。これができればあなたは人生の勝者となります。
どうしても勝ちたがる上司になってはいけません。