朝の通勤電車に乗るのは、みんな苦痛なはずです。そんな時、人身事故で電車が遅れたりしたらどうでしょうか。
駅員に文句を言う人、怒声を上げる人、駅構内を右往左往するなど人それぞれに反応しています。これらは皆その人達が感情の赴くままに行動することを選択した結果です。
せっかちな私もすぐに感情的になり怒り出します。むかつく、せっかく早起きしたのに、今日の予定が台無しだ、どうしてくれるんだ。
でも、一方でそうならないこともできるのです。
つまり、あー電車が遅れたのなら仕方ないな。今日の仕事は予定どおり進まないかもしれないしかたない。ほかにできることをしよう。こんな時にしかできないこともあるだろう。など。
ここで、大きな疑問がわきます。私たちがこうしたアクシデントの時に、落ち着いているように選択することが常にできるのでしょうか。怒らずにいられるように選択できるのでしょうか。否定的に一日をすごさないで済むように選択できるのでしょうか。
そのためにどうすればいいのか考えてみましょう。
選択肢があることを認識しておく
交通機関が遅れるというような想定内のできごとについては、「ああそう」といって受け流すぐらいの気持ちになりたいものです。
そういう事態に直面した時はまずは、そういう気持ちになることを積極的に選択することです。自分で選択したことですから、気持ちは従うはずです。何事もなかったかのように平常心を取り戻しましょう。
そして、想定外の出来事、例えば会社で意に反して異動を命じられたなどの場合です。この場合も自分の選択で反応は決まってきます。
大事なことは、可能性を想定し、自分には選択肢があるんだということを認識しておくことです。選択肢というのは、自分の心の状況の選択肢です。異動には逆らえなくても、心の持ち用と積極的に選択するのです。
それが自由というものです。
代替え手段を用意しておく
常にバックアップシステムを用意しておくというのも大切なことです。
自己投資にもつながりますが、会社で仕事ができないなら、自宅でも何等かの業務をできるように準備しておくのです。例えばインターネットを使用した調べものならば自宅でもできるし、だれにも邪魔されないので、調べものは進むはずです。
また、単純作業も自宅でできます。日ごろから会社でやるまでもないことを探しておいて、自宅での空き時間を活用してはどうでしょうか。
私は典型的な会社員ですが、土日でも仕事を完全に離れることはありません。来週の仕事が順調に進むように何かしらの準備をしておきます。例えば、人への頼み事の準備とか、ネットでの調べものなどです。
こうしておくことで週のスタートから順調にスタートをきれるのです。
また、これまでPCの故障で痛い目を何度もみているので、いつ何時PCが壊れてもいいように、常にバックアップのシステムを用意しています。
こうしたことは、あらゆる生活の場面で応用がきくことです。
感情の引き金に安全装置をかける
あなたの感情をわざと逆なでして喜んでいる人は常にいます。
それは部下や同僚であるかもしれないし、上司であるかもしれません。そのような人達も常にそうしようと意図している人ばかりではないのです。
誰が首謀者であるかを見極める必要があります。たいがいは自己主張がつよく、過度に攻撃的で人を攻撃することで自分を優位に立たせようともくろんでいる人です。こういう人は、人の失敗が大好きです。なので格好のエサにならないよう気を付けなければなりません。
そのほかの取り巻きは、単なる追随者に過ぎず問題ではありません。
首謀者への対応を心がければよいのです。
首謀者が、目上の人であった場合は、ひたすら忍耐するしかないでしょう。忍耐の裏側で、自分なりに図り事を秘めておくことです。
強い人はいつも強いわけではありません。必ず欠点や奢りからくる隙があるはずです。そこを見抜くことです。ただし、そこに付け入ってはいけません。ただ、認識しておくことでよいのです。
そうすれば、あなたの心にゆとりができます。相手の感情の起伏が見えてきます。あなたはそれに応じて、強気にでたり弱気にでたり自分をコントロールしていればよいのです。
感情に引き金を引いてはいけません。常に安全装置をかけておくのです。
どうしても引きがねを引きたくなったときは、まず笑ってください。そして、その場から離れることです。決して大きな声や暴力などで表に表してはいけません。
そして、自分の心の中を紙に書きだしてください。全部書き出すことで、大きな声をだしたり、物にあたったりすることを防げ、発散効果を得ることができます。
そしてしばらくしてから、それを見返してみるのです。そこには、自分の人間臭い感情がすべてさらけだしてあるはずです。
それが人間の正体です。みんなそんなもんです。あなたの周りの人もそうだし、あなたを攻撃する上司もそうです。
それで終わりです。十分コントロールされたあなたの感情は収まって何事もなかったように、再び、周囲に相対することができます。
大事なのは絶対に感情を爆発させないことです。特に中高年は若者と同じように勘定的になってはいけません。一線を画すのです。
まとめ
常にトラブルを想定しておいて、それに対して備えるとともに、いざというときに自分の精神状態を自分で選択できるということを認識しておくこと。
中高年にとって、絶対に必要なことだと思います。
残り少ない人生を貴重なものとするために、自分の好きなように生きるために準備しておくのです。
すこしづつでも前に進むことが必要です。
感情をコントロールするために準備して、選択は自分次第ということを認識して置きたいものです。