夢を叶えたいと考える時、潜在意識を考える事は非常に大事だとよく言われています。夢の実現に関しては「自己成就予言」のメカニズムや実例を知っておく事は、とても参考になるはずです。
では自己成就予言とは一体どういう存在なのか、をこの記事では紹介していきます。
自己成就予言で想像が本当の物に
「予言」は古くから様々な文明の文献でも見つかっています。都市伝説はたまた現代でも霊能力者が語るようなもの、というイメージがあるでしょう。外れるものは多いのですが、中には説明できないほど以上に言い当てている予言も存在します。
ですが潜在意識などで語られる自己成就予言では、根拠のある実例が存在します。倒産すると思い込んで皆がお金を引き出して、本当に倒産した銀行はとても有名な事件です。
しかし実際に現実ではこれと同じような現象はいくつも起きており、株価の変動などは株主の日々の思考の動きがそのまま反映されます。
同じ事は個人の生活レベルでも起きていて、「良い車を買いたい」と思っている人はそれだけ貯金する事を意識するでしょう。貯金を作るには仕事に勤しんだり、節制もある程度は必要かもしれません。
願望(予言)の方に自らの行動が寄っていく事で、成就する一連の流れを「自己成就予言」と呼ぶのです。
潜在意識はイメージに合った現実を選択する
人が行動する時、「実際にそうしたいから」もしくは「恐れ」が関係しています。恐れは人に「そうなりたくない」という未来の恐怖を感じさせ、回避のための動きをさせます。
どちらも強烈な感情が伴っており、この事が一種の「臨場感」を生む作用を起こしています。
臨場感は潜在意識においてとても重要なキーワードで、鮮明なイメージングを脳に与えますからその現実を引き寄せやすくなります。それが本人の希望する事であろうが無かろうが、意識に保持された想念は驚くほど実現化します。
臨場感を強める方法には、イメージの強さそして回数も大切な要素です。何度も回数を重ねて想起されたイメージは、「それだけ重要なんだな」と潜在意識に錯覚させる事になるでしょう。
自己予言のように自分で思い込んだイメージは、日を重ねるごとに強化されそれに見合った行動を無意識に始めます。人間の感じる現実は様々な可能性が同時に存在しているのですが、潜在意識に強く持たれた思考に則って可能性を選択しています。
ですから「こうなるはず」という予言・確信を潜在意識に強く持っていれば、自分の正しい行動・役立つ情報の引き寄せなどが自然とできてきます。
しかし必ずしも行動は必須ではなく、あくまでも方法の一つだと思っておいて下さい。
思い込みで現実が引き寄せられるメカニズム
元々心理学でも自己成就予言は説明されてきましたが、先入観などは説明する上で参考になる要素です。先入観・思い込みがあると、そうでない時に比べて自分の受け取る現実も変わってきます。
田舎から初めて都会に引っ越す時、「都会人は皆冷たい」と思っていれば警戒心も自然と強くなって友人があまりできない、という現実に至るかもしれません。
この現実を見て「やっぱり都会人は付き合いにくい」と考えた時、それはやはり自己成就予言が成功したとも言えるでしょう。
もし都会は開放的だから楽しい人ばかり、と考えてウキウキで引っ越して来ていたら結果は変わったかもしれません。私もそれと似たような経験はありましたから、当時は少し損したなと思います。
やはり人間は先入観無しには物事を認識・判断したりはできませんから、切っても切り離せない訳です。人間は見たい現実を本当は自分で選択していて、このメカニズムを自分の都合の良いように使おうという時に自己成就予言の考え方は役立ちます。
「自分はハワイ旅行に行ける」と確信できれば、脳はそれに対してネガティブな情報は「そぐわない」と判断して自分の現実から消滅します。すると残るのはポジティブな情報だけですから、妨げる物も無い事ですし伸び伸びと行動もできるでしょう。
こうやって自らの予言は成就に向かっていくのです。