みなさんこんにちは、ピナレロです。
今日はビジネスの話です。
ビジネスの世界においては、マインドセットが重要だというのは、聞いたことがあると思います。
マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考様式や心理状態の事を指します。また暗黙の了解事項や思い込みや価値観・信念などもこれに含まれます。
ビジネスで成功するか否かにとっては、このマインドセットが様々な局面で影響します。個人事業の場合には個人の、会社組織の場合には会社のマインドセットが大きく影響するのです。
しかしマインドが成功できる前提条件を満たしていても、実際に行動しなければ、成功はできません。そうした意味では、行動を起こす事がマインド同様極めて重要と言えます。
行動を起こすには目的が必要で、より具体性のある明確な目的が、より強力な原動力となり得ます。
行動の原動力として目的が重要な理由
人は何か目的を持つ事で行動を起こす事が多いものです。
個人の生活で、単に街をぶらぶらすると言った無目的な行動でも、家に籠っていずに、外の空気を吸いたいとか、ウインドウショッピングを楽しもうとか、健康の為に散歩をしようと言った目的が隠れているのです。
無目的に見える行動にも、実際には隠された目的があるもので、それが行動を起こす要因となっているのです。
また何か欲しいものを買うと言った、より具体的で明確な目的を持っている場合には、行動はより素早くテキパキしたものになるのが一般的です。
つまり、人が行動を起こす場合には、何らかの目的を持っているもので、この目的を明確化し、ビジネスの目標を達成する事に直結する目的意識を持つ事、持たせる事で成果に直結するテキパキとした行動の原動力となるのです。
行動を促す目的の設定と共感の重要性
行動を成果に結びつけるためには、大きな最終目標や組織全体の目標から、組織の各人別や時間軸を明確化した目的に落とし込む事がまず大切です。
最終目標や組織全体の目標を、その時々に各人の役割に落とし込み、行動しやすい目的にブレークダウンする事が必要です。漠然とした最終目標や組織全体の目標のみでは、自分が今何をすべきかブレークダウンしにくいからです。
個人事業の場合には、自分が最終目標から今現在すべき目的に落とし込み、その目的意識を強烈に持ちさえすれば、困難に直面しても心折れずに目的に向かって行動し続ける事が出来ます。
しかし企業組織の場合には、各人が当面行うべき目的を上司・先輩が明確化しても、そのメンバーが行動を起こさない事も少なくありません。
これは目的を与えられた側が、目標と自分の目的が合致していないと反発する気持ちがあったり、目的内容が十分理解できていない事に因るものです。
組織メンバーに目的意識をきっちり持たせるためには、組織全体の最終目標を明確化し、そこから各人にブレークダウンした目的を十分に説明し、理解・共感してもらう必要があるのです。
企業が理念や中期計画や事業計画を持つ理由
一般的な企業は、大なり小なり会社の理念や中期計画や事業計画を持っています。
この理由として、株式を上場している大企業の場合には、IR情報として株主にこうした考え方を開示する必要があり、中小企業でも銀行から資金を借り入れる場合にはこうした事項を明確化する事が求められると言う点が上げられます。
しかし、こうした組織全体の目標は、組織メンバーを目標に向かって行動を起こさせる原動力である各人の目的に落とし込む為にも重要なのです。
個人事業の場合には、こうした理念や中期計画や事業計画は事業者個人の頭の中にあり、明文化が不用に思われます。
しかし、心が折れそうになった時に、こうした事業の想いを明確化して置く事で、目的を見失う事無く、行動し続ける原動力となるもので、ぜひ明文化しておくと良いでしょう。