世の中には、悩みを持たない人はいません。日々の生活の中で、人それぞれの悩みを抱えながら生きています。その中で、苦手な人との付き合いや苦手な仕事、問題とぶつかることにプレッシャーを感じながら毎日を悶々と過ごしているのではないでしょうか?
このような心理状態では、ストレスが溜まり過ぎて、働く気力返しなわれるどころか、心身的な病を患ってしまい、生活する上でも支障が出かねません。最近では、職場や学校でも心の病で、人との付き合いや働く等、社会との交わりを閉ざしてしまう人が増えているくらいです。
このようなことにならないためにも、何とかして不安定になりやすい心の不調和を取り除く必要があります。
その時に利用できるのが、認知的不協和という考え方です。
身近な所にある認知的不協和
専門的な例えで言うと、人が自分自身の中で矛盾と感じてしまう2つ以上の認知事象を同時に抱えている状態や、その時に感じる不快感のことを指しています。
これは心理学での専門用語なのですが、認知的不協和を巧みに利用することで、心の病を軽くしたり、精神的なプレッシャーを軽くさせることができるのです。
認知的不協和という言葉を聞くと、何やら難しいことのように感じてしまうのですが、身近な生活の場面でもよくある考え方です。
認知的不協和の具体例
この認知的不協和徒は、私達の周りでは、どんな時に感じるでしょうか?その一例としては、肥りすぎの人ことを考えてみましょう。
「私は肥りすぎて、格好がわるくなっている。」と自分自身にコンプレックスを持っている人は、常に自分のことを嫌になっていることでしょう。
しかし、もう1つの考え方が思い浮かびます。「私が肥りすぎている原因は、生活が不規則だから。だって、朝早くから夜遅くまで仕事してるのだから、食生活が乱れて仕方がない。肥って当たり前。」
もし、こんな考え方が出てくるのであれば、肥っていることについて、マイナス的なストレスを溜めてしまうことは無くなってきます。
このように2つの不協和の感じ方を持つことで、その人の精神的な抑圧を軽減させることができるのです。
ただ、このように肥りすぎの原因を仕事の忙しさに転嫁させることは、決した前向きな考え方ではなく、単なる自己弁護にしか過ぎません。しかし、認知的不協和を上手に利用することで、数多くの悩みを克服させることができるのです。
自分自身をセルフコントロールする方法として、取り入れることで、今まで苦手としてきた人との付き合い、恋愛、仕事等、諸々の悩みを克服することができるようになります。
認知的不協和を利用することでプラスに転嫁
恋愛に悩んでいる人が認知的不協和を利用するとしたなら、こんな心の持ち方はいかがでしょうか?
「あの人のことが好きなんだけと、私は彼の好みのルックスでもスタイルもない。だから彼に好かれることはない。」
こんなコンプレックス的な思いを持っている人はたくさんいるはずです。好きな相手に振り向いてもらいたくても、こんな考えから脱却できないことから、一向に恋愛が進展できないのです。
しかし、このような考え方を否定せずに、新たな考え方を作り出してみます。
「確かに私のルックスは、彼には合わないのかも。でも、それは彼だけの好み。彼に私を見る目がないだけ。世の中には五万と男性がいるわ。私のスタイルや性格を認めてくれる人がいるはず。」
このように新たな考え方を持つだけで、自分自身の心の葛藤が無くなるだけでなく、マイナス思考がプラスに変化していくのです。決して難しいことではありません。
ある意味、自分を都合良く正当化させるのです。しかし、このような認知的不協和の考え方を持つことによって、今まで悩んでいた心の重石がスッキリと無くなっていくのです。
これは恋愛だけでなく、複雑な人間関係の悩みや仕事、家庭的な悩みも払拭させることができますので、大いに活用すべきです。