みなさんこんにちは、ピナレロです。
今回は月にまつわる面白い話をご紹介します。
人間、動物、植物など地球上の生命にとって「太陽」は不可欠な存在ですが、「陽」としての太陽に比べると「陰」で地味な存在である「月」も、地球上の生命にとって不可欠な存在です。
月の満ち欠け時の引力の変化が人間や他の生物に及ぼす影響とは、どのようなものなのでしょうか?
今日の月はどんな形?
今日の月がどんな形をしているのか、今日の月が体調にどんな影響を与えるのかと、意識したことがありますか?
現代社会では、電気の存在により何時でも何処でも家や街中が煌々と明るく照らされていますが、その昔は暗い夜を月灯りを頼りに過ごしていました。
その時代の月の満ち欠けは、現代とは違って生活に直結した影響力を持っていましたが、いつも明るい環境下の現代人にとって、月の満ち欠けは、常に生活に直結する天気とは比べものにならないほど意識されない存在となりました。
月と生物の不思議な関係
現代人が月の満ち欠けを意識するかしないかに関わらず、月の満ち欠けに影響されて起きる潮汐(ちょうせき)は、地球上の生命体に多大な影響を与え続けています。
海中や海辺の生物には、潮汐力の影響を受けているものが多く存在します。例えばサンゴは、産卵が月の影響を大きく受けているようで、満月や新月における大潮の夜に一斉に放卵します。
これ以外にも、ゴカイやイソメなどの中には潮の干満に応じて産卵するものが多数存在し、シオマネキ(カニの一種)の中にも、満月に合わせて産卵するものがいます。
ベンケイガニなどは、大潮の夜に孵化した幼生を海に放つと言われますが、これは、引き潮に乗せて幼生を沖に流すためのようです。
このように月の影響を受けている動物に限らず、人間も月の影響を受けています。例えば、満月の日には出産が増えたり、情緒不安定な人が多くなったりするとも言われます。
満月には何か人の心を狂わせるような力があると昔から考えられていたようですが、全く根拠のないことでもないかもしれません。満月には月からのエネルギーが最高潮に達し、人間の気持ちも高揚しがちで、緊張も高まります。
これは、満月の日には太陽と月が地球を挟んで一直線に並び、月と太陽の引力が正反対の位置から作用して強く引っ張ることが一因と考えられます。
月の満ち欠けによる注目すべき影響
2007年6月、イギリス南部の州警察は、月の満ち欠けと暴力行為の因果関係が証明されたとして、満月の日には警察官を増員し警備を強化すべきと発表しました。
ブライトンなどの海辺の都市では満月の日に泥酔者が攻撃的になるとの見解を、警察の広報が発表したそうです。
また、月が持っているテンポで音楽を作ると心地良い音楽が出来るとして、月のテンポで作曲するミュージシャンがいます。月のテンポと言われる絶対音階116理論に基づいて「つきを呼ぶ音楽」が作曲されたそうです。
月の引力、月によるバイオリズムが、人間など地球上の生命体に大きな影響を与えていることに間違いはないと思われます。
満月は、月の周期の中におけるクライマックスです。規則性なく常に変わる天気とは異なり、月は、一定のサイクルで規則正しく満ち欠けを繰り返し、クライマックスを迎えます。
月の新しいサイクルが始まり新月を迎えるまでの周期が約29.5日であり、その中間に位置するのが満月(クライマックス)です。
新月から徐々に満ちてきて満月になった特別な日を境に月は再び欠けていき、また新月を迎えます。
このような特別な日を繰り返し迎えるエネルギッシュな月による生命体への影響は、計り知れないものがあります。
月の満ち欠けから大きな影響を受けて、月の周期(約29.5日)にとても近い周期で変化すると思われるものに、次のようなものがあります。例えば、人間の皮膚は28日間で生まれ変わり、女性の生理は28日周期で訪れます。
また、人間のバイオリズムは28日周期で変化し、体内の心臓や肺、腸、胃、筋肉、膀胱、骨などにはいずれも「月」が付いていますね。
月と生物の関係は太陽との関係と同じくらい密接であることがわかります。我々人間も月の力を利用してパワーアップしたいものです。