みなさんこんにちは、ピナレロです。
あなたのビジネスで人に関わる時、お客さんや周囲の人から悩み相談を受けたとき、どのように接していますか?その人の悩みをなんとか解決してあげなくてはとあせって行動したりしていないでしょうか?
そのような場面であなたに必要とされているのは、手助けをすることでもなく、問題の解決策を提案することではないのです。
具体的にどうすればいいのか?
ちょっと具体的に考えてみたいと思います。
人にはそれぞれ担う使命がある
悩んでいる人を目にしたとき、心優しいあなたはついその人の悩みや苦しみを取り除いてあげようと、あれこれアドバイスしたり、手助けをしてしまうことがあるのではないでしょうか?
でもじつは、ビジネスの場面では、そのような手助けやアドバイスはしないほうが良いのです。
人にはそれぞれ持って生まれた使命があります。
目の前の人の悩みや抱えている問題も、その使命を全うするための越えなくてはならない試練であるかもしれません。
あなたが行動することで、その人の目の前の問題は一旦解決することもあるかもしれません。でもそれはほんの一瞬のことなのです。
かりにあなたがその人の困難を取り除いてあげたとしても、その人が成し遂げるべき使命をまっとうするまでは、繰り返し同じテーマの問題が形を変えてそのひとにやってくるでしょう。
あなたのとるべきスタンスは、ただ受入れ、聞いてあげることです。
受け入れられ、ただ聞いてもらえる経験をとおして悩める人は癒される
悩んでいる目の前の人の悩みを聴いてあげるために特別なテクニックは必要ありません。
その人の思っていること、悩んでいること、困っているその状況をただただ聞いてあげるのです。
工夫する点といえば、途中で話している人の話をあなたがさえぎらないことです。
そして、状況について話を聞くときは、その様子を聴くだけでなく、「そのときあなたはどう感じたの?どんな感情がしましたか?」と聞いてあげるのです。
そしてその人が「○○だった。○○のように感じて苦しかった」と打ち明けてくれたときは、ただ頷いて、「そうなんだ。苦しかったんだね。」とそのひとの感情をまるまる受け入れてあげてください。
そうすることで、大きな癒しを得ることができるのです。
自分が受け入れられ、癒された経験をした人は、心に勇気と、受け入れられたという満足感が湧いてきて、気持ちが軽くなり、困難に立ち向かう力が生まれるのです。
逆に、人から悩み相談を受けたときに「私ならこうするよ」とか「あなたはこうすればよいのに」とアドバイスをしてしまうと、たとえそのアドバイスが正しいものであったとしても、悩んでいる人の心には届きません。
悩んでいる人にとっては、そのような正しい対応ができないからこそ悩んでいるケースも多いので、人からアドバイスをされてしまうと自分が問題を解決できないことに対して自分を責める気持ちが増してしまうこともあります。
そのような場合にはあなたがアドバイスをしたとしても、「でも○○だから無理なんです。できないんです」と言いとどまるでしょう。
そんな時にはただ聞いてあげる。
その人を受け入れて包んであげるような気持ちで接すると、その人の心を打つことができるでしょう。
人の悩みにどのように向き合うかを考えてみましたが、いかがでしたか?
ではまた。